永遠の新米パパ

妻と共働きの会社員。気持ちでは、妻と50:50で子供と関わりたいけど、なかなか至らない点が出てしまいます。子育て絡みでの反省点やうまくいった事例、役立ったグッズなどを共有できたらと思っています!ただの日記のときもあります……

我が家のこの先を考えるために購入した書籍(その1)

現在、仕事場から1時間30分ほどかかる郊外の賃貸マンション(団地)に住んでいます。
息子が小学校に上がる前に、住む場所を定めて家も購入しようかなぁ、と漠然と考えていたのですが、そのためにそろそろ真剣に考えて、パートナーに示す必要性が出てきました。
(性懲りもなくパートナーに催促された)

 

つまり、どう生きていきたいかをしっかり考えて、家族で共有しようということです。
住まいを考えるにしろ、仕事(収入、通勤時間、パートナーの時短からの復帰も含む)、子育て(第二子をどうするかも)、自分のライフスタイルをどうしたいのかが要件に密接に関係しますよね。
自分の考え自体がはっきりとしていないため、整理をする意味でも参考になりそうな書籍を数冊購入しました。

今回、ご紹介するのは……
(最初に読み終わった)

「こんな街に『家』を買ってはいけない」(牧野知弘著、角川新書)

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ざっくり言うと、「郊外(特に駅からバス利用)にでも自分の家を持つべきだ」という昔の考えは現状にはそぐわないとの主旨ですね。
ニュータウン育ちの私には、故郷の末路を改めて示されて、寂しさも感じる内容でしたが。

 

興味深かったのは、住宅に「財産」としての価値は失われ(建物は経年で価値が下がっていき、簡単には売却できなくなる消耗品との概念)、利便性などの「利用」価値で選ぶ時代になっているという考えでした。


当たり前のことですが、通勤への利便性を求めるのか、子育てに手厚い地域を優先するのか、万能なものを手にするには財力が必要なので、どこを優先して、どこを妥協するかが求められます。
結果、ライフステージごとに住みたい街・家は変わるのではないかということです。

「おいおい、ますます迷う結論だぞっ」というのが、率直な感想。

 

また、「賃貸料は単なる費用で、購入後のローン支払いは投資になる」との単純な考えでは済まず、購入は「財産」への投資ではなく、「負債」への投資になりかねないリスクを指摘しています。

 

周りの友人は、結構早くに一軒家を購入している割合が多いのですが、自分たちの死後、その家をどうするのか尋ねてみたくなりました。

そもそも、そこに骨を埋める覚悟なのか、行く行くは子供に譲る気でいるのか等。
私は、死後に子供に住んでくれと言って、決まった場所に束縛する気にはなれません……

 まあ、寿命の伸びによって(親が死ぬのを待っていたら自分が高齢者になってしまうので)、子供は別に住まいを用意するのが標準になってきていると書かれています。

 

では、何のための(どのライフステージを中心とした)住まいなのか。

子育て期、老後に夫婦二人、死に別れて一人など各ステージを考慮すると悩ましいです。

 

その都度、住みやすいと思われる街の賃貸住宅を渡り歩いて、子が巣立ったタイミングで2DKくらいの駅前マンションを購入する道もありかもしれませんが、家賃と積み立ての両立は可能なのか。
価値が落ちても(目減りする積み立てと割り切って)ローンが終わった物件を売って、老後の物件を買うのか。

 

住めば都と言いますが、子供の育つ環境にも配慮したいし、パートナーの仕事も重視したいし、もう少し本気で悩む必要がありそうです。

この本からは、ヒントをいくつか得た感はあるので、他の書籍とも勘案して家族の将来を設計していきたいと思います。

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